...狛犬20...


高泊神社


それにしても、すごい!
これが慶應3年3月の作品とは!

子狛犬の、愛くるしいこの表情。
子を抱く親狛犬の表情も、何ともリアルでほほえましい。
背中には、吽の口をした子狛犬2号の姿も。

この発想、この構図・・・・・、何て意表を突くのだろう。

明治維新前年の激動の年に、家族に目を付ける(題材に選ぶ)石工がいたなんて、ちょっと信じられない気分だ。モデルは一体誰(何)なのだろう????



それに、向こう側の狛犬も、すごく個性的じゃあありません?
まるで魚から進化したてのような細い手足と、それに似合わぬお〜っきな尻尾。小さくまとまった、クリクリの巻き毛。
横に突き出た耳も、全てが宇宙人っぽい。
踏んづけている玉もイヤにでっかいし。
この曲線の組み合わせ、他では見たことありませぬ。

面白い狛犬だ。



       写真を送って下さった あきちゃん!
本当にありがとうございました!
あきちゃんのHPはこちらよ↓
「アトリエA.Kへようこそ」
  素敵な絵をたくさん描いていらっしゃいます。
キリ番取るとプレゼントがもらえます!


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<追記1>
その後、同じ趣味を持つRyojiさんのお陰で、加賀の白山神社、兵庫県竹野町の鷹野神社にも、親子らしき狛犬がいることが分かった。本来、神社の守護獣である狛犬に、「恐さ」以外の印象を与えるって、すごいバリエーションだと感動。日本っぽい進化の仕方なんだと思うと、日本人の心根の優しさにまた感動。

RyojiさんのHPはこちらよ↓
「Go BLUE SKY」
  空や月、風景、動物などの写真やイラストを撮影・描画しておられます。
ブログに狛犬シリーズがあります!






<追記2>
・・・・で、つらつら思い始めたんだけど・・・、
私、誤解してるのかもって気がし始めてるのよね。
高泊神社の狛犬のこの顔、迫り来る、あらがいがたい何者かへの「恐怖」なのかも・・・?
守護獣として、神社を守ってるのが狛犬のそもそものお仕事とは言え、時代時代によって迫る相手は変わってきても当然なわけで・・・。 RyojiさんのHPの「狛犬シリーズ」にある白山神社の狛犬などは、同じ子持ちでも表情は凛として姿勢もよく、気高さを感じるが、こちらは結構庶民的。明治維新前年の激動の年だからこそ、そして長州のこの地にあるからこその表情なのかもって気がしてきている。

どなたか情報下さい! 狛犬に子どもが描かれる理由って何なのでしょう?



<追記3>
ネットで検索してたら、子連れ狛犬続々ヒット!こ、こんなにいたのかぁ〜。
・石川県珠洲市「須須神社」
・横浜市緑区「大石神社」
・東神奈川「熊野神社」の「石造り大獅子」
・同じく東神奈川「洲崎大神」
・千葉県松戸市「熊野神社」「松戸神社」
・東京都中野区「氷川神社」「北野神社」
・東京都品川区「利田神社」「寄木神社」「品川寺」
まだまだありそうだ。う〜む・・・・。
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